2005-12-17

架空のお話【FX国の羊飼い】 第九話 死の谷

ほーねっと君は、昨日まで考えてたことを金持ち爺さんに話してみました。

金持ち爺さんは、「少しは考えるようになったのぉ~。」と喜んでくれました。そしていろいろ助言もくれました。
「お前が気づいたのは、ひとつは”死の谷”のことじゃ。これは、投資に限らず何にでも発生するものじゃ。この死の谷を越えたものだけが幸せになれるのじゃ。」
「獅子は大事な我が子を千里の谷から突き落とす。羊飼いは、大事な羊を突き落とすのじゃ。しかし、賢い羊飼いは、ただ落とすだけで神頼みするわけでも、運に頼るだけではないんじゃ。」
「FX王国にこんな言葉があるぞ。”愚かな羊飼いはキツネを飼いたがる。賢い羊飼いは春に羊を預ける。」

ほーねっと君は、預けてから利益が出るまでの間、必ず少なからず、損をしたところから始まり、利益が出るようになるまでを”死の谷”と呼ばれていることをはじめて知りました。

ほーねっと君は、金持ち爺さんの家を出て、家に帰りました。
そうすると、家ではTVに競馬中継が映し出されていました。
クラシック最後の祭典「菊川賞」でした。1番人気は、「強い衝撃号」といい、一度も負けたことがないのです。ほーねっと君は、自分の羊も一度も損をしない羊にならないかなぁと思っていました。
そして、レースをじっと見つめていたほーねっと君は、あまりにも強いこの馬に見せられ、そして、無配のクラシック制覇をしたこの馬に、強い衝撃(ディープインパクト)を受けたのでした。

そして・・・ほーねっと君はひらめきました。
「愚かな羊飼いはキツネを飼いたがる。ほーねっと君は強い衝撃号にのる!」

ほーねっと君は、NZ地区を選んだのは、スワップだけではなく、これからNZ地区がどんどん良くなっていきそうだったからです。知らず知らずにトレンドに乗ることによって損する確率を下げていたのです。
しかし、トレンドに乗せても一日毎に確認すると、NZ地区の価値が上がったり下がったりしながら、価値が上がっていることに気がつきました。よく 調べると、NZ地区から発表される情報が良いと上がり、悪いと下がってしまいます。そして、価値が上がりすぎると調整期と言われる時期が存在することもわ かりました。

ほーねっと君の戦略その1.
羊を預ける時は、トレンドが上向きの地区に預け、十分なスワップが得れる地区を選定する。死の谷をはやく克服しよう。
その地区から良い情報が発表され、価値が上がりだしたら、預けよう。

ほーねっと君の戦略その2.
戦略のその1が失敗しても、損を少なくするためにストップロスを入れるようにしよう。戦略その1の精度が上がれば上がるほど、ストップロスを浅く設定できる。

ここでほーねっと君は、ストップロスって一度設定したら、そのままにしていいのかな?それとも、変えていくべきなのかな?またまた疑問がわいてきたのでした。

つづく・・・

0 件のコメント: